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2015年5月15日 (金)

アリス=紗良・オット リサイタル 東京文化会館 2015/5/14

プロラムはこんな感じ。

Alice2015

実はクラシックのコンサートは久しぶりだ。(会社時代は,なかなか心の余裕が無かったのだ。)

アリス=紗良・オット は,ドイツ人の父と日本人の母を持つハーフ。 考えるのはドイツ語らしいが,日本語もかなり上手だ。
主にドイツ国内で活動していたようで,ショパン・コンクールのような大きなコンクールの優勝歴は無いが,10代でドイツグラモフォン!と契約し 「超絶技巧練習曲」で CDデビューしている。

わたしはハイレゾ音源の「展覧会の絵」を探していた時に,この人の Picturesというアルバムを見つけた。 展覧会の絵も好かったが,シューベルトの17番のピアノソナタがとても気に入った。 シューベルトの 21番まであるピアノソナタの後期のものは全て長く 「聴かせる」演奏にするのはとても難しい。

(わたしが一番好きなのはリヒテルのシューベルトだ。 この人の「夢見る力」は比類無い。)

アリスの17番もとても期待させるものだった。 彼女に興味を持った。

Ticket_tokyo

わたしの席は,4列目の右端の方で,ピアノ独奏では鍵盤は左側だから,どれくらい見えるか判らなかった。 指はもちろん見えなかったが,顔と裸足は見えた。 アリスは裸足でペダルを踏む。

ピアニストはピアニストの体に生まれないとなれない。 大きな手,柔らかい関節や腱,筋肉が必要なんだろうと思う。 音楽的才能の他に物理的な要求があるわけだ。

アリスの身長は公表されていないが170cm弱だろう。 ブルーのロングドレスで現れたが,とにかく細い。 ピアニストは肉体労働者でもあるから,脂肪なんかつく暇は無いのかも。

東京文化会館(去年,半年かけて改装されたばかり)の大ホールは9割くらい入っていたと思う。

テンペストでは少し抑えた感じがした。 もっとダイナミックレンジを取るかと思ったが ... シャコンヌで白熱する。 どこにこんな筋力,体力があるのか。 スタインウェイが底まで鳴り響いている。 なんだか物理的に信じられないほどだ。

15分の休憩を挟み,優美で簡単そうに聞こえるが,非常に難度の高い愛の夢 2,3番。 その後は,アリスの独壇場的な パガニーニ大練習曲。 ラ・カンパネッラは Youtube よりも CD よりも更に高揚した,素晴らしい演奏だった。

アリスはまだ 26才,たぶん毎年日本に来てくれると思うので,これからずっとアリスの音楽的成熟を聴いて行けると思うと,とても幸せだ。 cat

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