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2013年7月24日 (水)

The Girl who Kicked the Hornet's Nest / Stieg Larsson

ドラゴンタトゥーの女,第3作。

警察が動けない場合でも,ジャーナリストは動ける。 ジャーナリストが記事を発表する場合,信頼に足る証拠書類があればよく,情報ソースを明かす必要は無いからだ。

CIAの中に存在しないはずの部署があるように,秘密警察の中にも存在しないはずの組織があった。 ソ連のスパイだった Zalachenco の亡命を受け入れたのもこの組織だった。

現在は,立派なウェブサイトを持っている NSA(米国の国家安全保障局)でさえ,かつてはその存在を明らかにせず " No such agency " と呼ばれていたくらいだから,見えない組織が存在する現実性は低くない。

ソ連から女性を輸入し,売春させる組織について調査を続けていたジャーナリストは,その記事を Blomkvist の雑誌で発表するために準備していたところで,パートナーの犯罪学者と共に射殺される。

その銃には,Lisbeth の指紋が付いていた。 警察は Lisbethを発見する糸口をつかめず,彼女はたった一人で反撃を始める。 同時に Blomkvist も,彼女の無罪立証のためのグループを作って動き出す。

彼女の父親で,Lisbethの母を虐待して殺した Zalachenco の撃った22口径はLisbeth の脳に当たったが,除去手術は成功した。

更に後半では,法廷闘争になると言う,ちょー盛り沢山な内容になっている。

とにかく著者が原稿を出版社に渡して,50才で心筋梗塞で死んでしまったことが悔やまれる。 この才能!

3部作全体について言えば,第1作が一番完成度が高いと思う。 第2作は,第3作へ続くため完結しない,第3作は素晴らしいアイディアを存分にぶち込んで,丁寧に書かれた作品だが,もう少し切り詰めた方がより intense になったと思う。

勝手な想像だが,第2,3作については,著者はまだ手を入れるつもりだったのではないか。

Thegirlwhokickedthehornetsnest

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