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2013年6月 2日 (日)

ドヴォルザーク ピアノ協奏曲

リヒテルは膨大なレパートリーを持つピアニストだった。 リヒテルが EMIに残した全録音 14枚組を買ったことは書いたが,その中でその曲の存在を知らなかったのが,ドヴォルザークのピアノ協奏曲だ。 演奏機会は殆ど無いし,音楽ファンでも知っている人は少ないのではないか。

リヒテル,カルロス・クライバー(バイエルン国立管弦楽団)の天才ふたりが集まって,何故わざわざこの曲を選んだのか不思議だが,間違い無くリヒテルの選択だと思う。

発売当時(今も売ってるけど)のカップリング曲は 「 さすらい人幻想曲 」だった。 これは他の場所で録音したものと思われ,リヒテルとクライバーはこの一曲だけレコーディングしたのだと思う。 本当はもう一曲録音するはずが,何かの都合でダメになったのかなぁ。

わたしはドヴォルザークに特段の興味は持っていない。 ボヘミアで作曲された,美しい第3楽章を持つ,交響曲8番だけは,いまでもジョージ・セルの振ったディスクを持っているし,ノイマン/チェコ・フィルのコンサートに行ったこともあるけれど。

ドヴォルザークの9番「新世界(米国のこと)」は人気曲と言うことになっているが,今でもそうなのかな。 米国に行って「ベートーヴェンのような交響曲を作るんだ!」と肩に力が入ったような気がしてならない。 この人に Allegro con fuoco (速く、情熱的に興奮して)というような,楽章指示は似合わない気がする。 田園的雰囲気とボヘミア的な旋律が持ち味だと思う。

ピアノ協奏曲はドヴォルザークらしい佳品だが,ピアノを含んだ管弦楽曲という感じ。 ピアノとオケが対決したり協調したりする一般的なピアノ協奏曲では無い。

この曲はピアノの存在が余りに地味だったので,後にふたりのピアニストにより,よりピアノが華やかに響くような版が作られていて,そちらが演奏されることが多いようだ。

しかし,リヒテルは 原典版を選んでいる。

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