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2013年2月24日 (日)

ルーマニア・マンホール生活者たちの記録 / 早坂隆 Kindle版 ¥400

読んで楽しいという本では無いが,知るべき事実がある。

著者はルーマニア語を習い,ルーマニアに2年暮らして,マンホール生活者と交流している。 時期は 2001~2年。 現在も EU最貧国と言われるルーマニアだが,これは EU 加盟前の話。

マンホールに住む子供達は自分達が「チャウシェスクの息子」と呼ばれていることさえ知らない。 物乞いや掻っ払いで金を得て,シンナーだけが安息という子供が殆どだ。

ルポの最初に(清潔好きの日本人なら)かなり引いてしまう環境で暮らす,一番絶望的な子が出てくるが,そこを耐えて読み進むと,明るい話題も少し出てくる。

ルーマニア人の中間層は,マンホールに住む子を差別するか,存在を知らないか,知らないふりをする。 ロマ族(ジプシー)は更に差別される。

ある日,そこに住む人々が目障りだからという理由でマンホールのフタが溶接されて,ルポは終わる。

世界中に拡がる経済格差。 貧困者が貧困から抜け出すのは絶望的に難しい。

自分自身の経験でも,貧困から抜け出せたのは,自分の努力(もちろんした)と高度経済成長のお陰だったと思う。 これからの世界には高度経済成長も無い。 格差を減らすには,政治的手段しか無いと思う。

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