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2012年8月26日 (日)

Blood Brother / J.A.Kerley

「このミス 2012」海外編 6位の作品。

半分読んでこれは傑作かも知れないと思い,読み終えて傑作だと思った。 この著者の他の本も読んでみようと思う。

カーソン・ライダーは南部アラバマ州モビールの刑事だ。突然上司から 20分後にニューヨークへ飛べと言われる。

ニューヨーク市警には 同情的なウォルツと,余所者の入り込むのを嫌う警部補の女性,パワーズが待っていた。

ライダーは,彼のよく知る精神病質者施設の所長プラウズ博士の惨殺死体と,彼女のビデオを見せられる。 ビデオはライダーを名指しで呼んで,涙ながらに謝罪していた。 その惨殺は悪夢以上に惨たらしかった。

空港のセキュリティー映像から,プラウズと一緒に歩く男の姿が見つかった。 それは死ぬまで出られない施設に収容されているはずの男,父親と5人の女性を惨殺した疑いで精神病質者施設に入った,ライダーの6才年上の兄ジェレミーだった。

ライダーの父はサディストだった。 もし兄が父を殺さなければ,兄弟ふたりとも殺されていたかも知れない。 ライダーは父が殺された後名前を変えた。

異常に高いIQを持つ精神病質者の男,ジェレミーがニューヨークで解き放たれた。 次々と女性が惨殺されるが ...

モビールで,殺されたプラウズ博士の別荘を調査していた,ライダーの相棒ノーティラスは,ドアの裏にポスターサイズに引き延ばされた,殺人者ジェレミーの全裸の写真を見つける。 その意味とは …

主人公のライダー,NYのウォルツ,ジェレミーの事件報告書を書いた ジョン・デイという捜査官も皆,過去の深い闇を持っている。それにも関わらず,この小説が暗くならないのは,深い闇を持つ刑事ライダーが健康に生きて捜査しているからだと思う。

驚くべき真相。 救いのある結末。

メキシコ湾に面したモビールからやって来た,この刑事が好きになった。

Bloodbrother

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