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2012年4月 5日 (木)

The Twelfth Card / Jeffery Deaver

美人過ぎる警察官 Sachs は, Sergeant(巡査部長)の試験に抜群の成績で合格したにもかかわらず,捜査現場で邪魔をした政治家を知らずに逮捕したため,横槍が入る。

NYPDは彼女を失う余裕は無いとして,彼女を管理職に近い Sergeantではなく,Detective(刑事)に配置換えして,Lon Sellito の部下にする。邪魔が入ったお陰で良い結果になった。 これで今まで通り,現場で証拠集めをすることができる。
(ここまでは前作の粗筋。)

Sachs は勇気を通り超して猟犬だ。 弾切れした銃でブラフをかまし,飛び出しナイフを無げ,石で犯人を殴り倒す。

このシリーズはどの作品も緻密で,新登場人物が犯人を含め,しっかり人間として描かれているのが素晴らしいと思う。

早朝の図書館で,自分の祖先についてマイクロフィルムを調べていた黒人の少女 Geneva をレイプ犯が襲う。 ハーレムに住む彼女は,犯人が拳銃をチェックする音を聞き,自分の居た席に資料展示用のマネキンを置き,自分の帽子とスウェットを着せて,防火扉から逃げ出す。 犯人は追いかけるが,彼女は外へ飛び出し事なきを得る。

だが犯人はレイプ犯を装ったプロの殺し屋だった。 彼は警官が聞き込みを続けている現場に戻ると,顔を見られた可能性のある司書を撃ち殺し,通りすがり女性の足を撃って,その混乱を利用して逃げる。

そして犯人は再び Geneva を殺すために追い始める。 更にもう一人の殺し屋が … 彼女を殺そうとする理由は何なのか?
その理由は南北戦争終結の頃まで遡りそうだ!

犯人は冷血ではなく無感覚だ。 自分をカモフラージュするために恋人と娘達と暮らしているが,殺人の後で,頼まれたローファット牛乳とお菓子を買って家に帰るような男だ。

狙われている Geneva自身も,本来の彼女の姿を見せてはいなかった。 少女の現実に,少女の誇り高さにたじろぐ。

最後はアクションでは無いが,実に痛快な結末になる。

Thetwelfthcard

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コメント

ま~くの書評読んでたら、ディーヴァー読みたくなったよ。でもわたしいまだ紙の本で読んでますけど(笑)。

投稿: 関西人HIROKO | 2012年4月 7日 (土) 15:57

ま〜くは PC上で本を読むのが苦にならないので,Kindle2 よりも Kindle for Mac で読んでいることの方が多いです。
辞書の文章の記述だけではピンと来ないもの,料理,洋服,銃,色 など,すぐに画像検索あるいは wikipedia で調べられるのが便利です。
でもって,紙の本より少し安いです。 $7.99だったと思う。

昔(トーハン扱いでしたっけ?)買ってた洋書の値段は何だったんだ。 ただの円高と違う気がしますよぅ。
チェスタトンのブラウン神父シリーズ5冊をまとめたのを Kindle版で買ったら $0.99 だった。(^x^; 著作権切れてるんだろうけど,こういうの有り難いです。

Kindleの日本での発売も噂されていますが,自炊する気力の無いま〜くには,早く日本の本も電子化されて欲しいと思います。 cloud 上に置いて貰えば,物理的な本棚要らなくなるもん。

投稿: ま〜く | 2012年4月 7日 (土) 16:21

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