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2012年4月23日 (月)

A Maze of Death / Philip K. Dick

ディックの不条理な小説は難解そうなので(不条理=難解)避けていたが,これは書評を検索したら読めそうな気がしたので買った。

神が実在するとされる宇宙の話。

様々なコロニーで暮らしていた人々が,指令を受けて Delmak-O という惑星に降り立つ。 誰もが noser と呼ばれる,着陸専用の安価なロケットを使うよう指示されていた。 つまり自力で帰ることはできない。

Delmak-O に全ての人々が揃ったら何をするかの指示があるはずだった。 ところが,何故コロニーが作られたのかと,その目的を告げようとした所で,テープレコーダーが壊れ内容が消えてしまう。 トランスミッターも同時に壊れて外部への送受信もできない。

指令を受けた13人が集まり,何を始めたらいいのか判らない時,最初の男が蜂にさされたかのような,ヒスタミンのアレルギー反応で窒息死する。
2人目は女で奇跡を見てから死ぬ。 3人目も女で,巨大な工場のようなものを見た後で,川で溺れて死ぬが,彼女を乗せた筏は紅蓮の炎に包まれ流れて行く。 そして4人目は剣で … 次々と人が死んで行く。

最後に Delmak-Oとは実際にはどこにあったのか,目的は何だったのか明かされる。 小説としては破綻していないが,不条理で暗澹とした世界が描かれている。 この小説は 200ページしか無いから読めたが,それ以上長かったら投げ出したと思う。

この小説のアイディアをベースにして映画を作るのはありだと思う。 ただ「電気羊」と同じように,あくまでもアイディアを借りるだけで,脚本家と監督は全然別の映画を作った方がいい。

Amazeofdeath

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