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2011年10月 2日 (日)

The Old Man and the Wasteland / Nick Cole

Kindle版 $2.99 だった。 Amazon では,自費出版本は $0.99 で出して,評判がいいと $2.99 にしているのかも知れない。 この本の場合は,ま〜くが買った時には Kindle版しか無かったが,現在は出世して? $10のペーパーバックとして出版社からも販売されている。 著者はテレビに出ている役者らしい。

この本は 148ページの中編だ。 長編に膨らませるだけの良い素材はある。 文章は平明で衒いがない。

別に安い本を選んで買っているわけではないのだが,しばらくSFに不勉強だったのと,どれが面白いか判らないので古典でも読むか(といっても 1950年代では古過ぎるので 1970〜80くらいのを)と思って探してみると,Kindle版は無かったりする。 Kindle では,ミステリーの方が充実しているように思う。
例えば,ヒューゴー賞受賞作を新しい順に探しても,なかなか見つからない。 2010年の受賞作「ねじまき少女」も電子版はオーディオブックしかない。(Amazonでこのパターンは,ミステリーでも結構多いけど。)

The Old Man and the Sea の断片を,ときどき主人公がつぶやくのだが,それほど深い必然性を持つわけではない。うまく織り込みたいところだ。

核戦争によって米国が壊滅(したらしい)から40年後の話。 生き残った人々は小さな村を作り,(主人公がトルティーヤも食べていたから)わずかな畑を耕し,主に戦争前に残された物を荒れ地から拾って来て暮らしている。 ある日老人は,禁忌とされていた東へと向かう。

砂漠の中のわずかな木のあるところに滴る水をすすり,ネズミを餌にキツネを罠に掛け,ガラガラ蛇(これが一番美味しいらしい)を採って食べる。

途中,ホラー映画に出てくるような怪しいモーテルで殺されかけたり,オオカミの群れに追われて,壊れた高圧線の鉄塔によじ登ったり,乾ききった下水道の地下に謎の保存食料を見つけたり,野蛮人に戻ってしまった遺伝子障害者(核戦争だったので)に追われたり,モンスーンの鉄砲水で流されたりしながら,ついに爆弾で消滅したと言われていた Tucson (トゥーソン,Arizona) で,ある軍人の残した Fort Tucson を発見する。 そこには,戦争前の ...

惜しい。 もうちょっとで読者を引きずり込み,感動させる作品になったのに。 400ページ程度まで膨らませて欲しかった。 それには,やっぱりプロの編集者が必要だろうなあ。

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