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2011年9月 5日 (月)

The Bone Collector / Jeffery Deaver

この本の感想文を書くのは「何を今更」感もあるけど,ま〜くは最新作の " The Burning Wire " を先に読んでしまったので,最初の作品を読む気になった。 以下,長いけどネタバレはしてないはずです。

ただ,前にも書いたように不覚にも映画を先に見てしまったため,どうしても Lincoln Rhyme = デンゼル・ワシントンになってしまう。 ただ,読んでいたら Angelina Jolie は消えてくれた。 著者は Amelia Sachs(この名前,好きだな)の描写で " Her Julia Roberts lips ... " と書いているし,またその姿を willowy としている。 アンジェリーナは willowy と言うより curvy だと思う。 前に,Sachs役が Jodie Foster だったらと書いたので,調べて見た。

Amelia Saches は,31才 five-foot-nine = 175cmで,遺伝的関節炎 という設定。
映画の作られた1999年には
Julia Roberts 173cm 32才
Jodie Foster 161cm 37才
Angelina Jolie 173cm 24才
であり,残念ながらジョディ・フォスターは小さ過ぎる。 ジュリア・ロバーツが正にぴったりだったと思うのだが,何か事情があったんでしょう。

閑話休題。

父親も警官で,元モデルで美し過ぎるパトロール警官である Amelia は遺伝的な関節炎のため,広報部への異動を希望して許可され最後のパトロールに出かけるが,線路から飛び出した骨だけになった指を見つける。 彼女は現場確保のため,列車を停め道路を封鎖するが,そのことで上司から叱られる。

Licoln Lhyme はカミソリのように切れる鑑識であり,犯罪学者でもある。 彼の著作はニューヨーク市警の警察学校の教科書にもなっている。 しかし3年前の事故で,落ちて来た梁が彼の首を強打し,頸椎を損傷して四肢麻痺となっている。 動くのは首から上と左手の薬指だけだ。 彼が考えていることは自殺だが,協力者がいなければ自殺することもできない。

そこへ捜査に行き詰まった NYPD の元同僚と上司が尋ねて来る。 Lhyme は自分は動けないのだからと断るが,結局不承不承引き受ける。 Amelia が現場確保のためにしたことを「正しい」と認め,Amelia を自分の目として使うことを考える。

怖ろしい,いやおぞましい殺人が始まる。 2番目の犠牲者は超高圧蒸気で殺される。 現場を乱さないために,Amelia は地下のその現場をひとりで捜査することを要求され,Lhyme の示唆を受けながら幾つかの証拠品を持ち帰る。

Amelia はその午後から,広報課に異動するはずだったのになぜこんな危険で不快なことをしなければいけないのかと,激しく Lhyme に反発する。

犯人は何らかの理由で,次の殺人を予告する非常に難しいメッセージを,証拠の形で残して行く。

途中で FBI の Fred Dellray (最新作から読んだので,いい奴だと思っていた。最初の出会いではこんな nasty だったのね。)が邪魔に入って,テロ絡みだという理由を付けて,事件を取り上げてしまう。 結局また Lhymeの元に戻って来るのだが。

最初は反感だけを持っていた Amelia だが,段々と Lhyme の能力と正義感,人間性に惹かれて行く。 彼女もまた深い trauma を持ったひとりなのだ。

この小説は長くても緻密でだれるところがなく,ま〜くは 星5つ とするが,唯一残念に思うのが犯人が余りにも意外過ぎること。 ここまで意外だと,犯人なんか誰でもいいだろうという気になってくる。 それは,ま〜くがミステリーに犯人捜しを求めているのでは無く,捜査過程の緊迫感や謎解きやキャラの奥深さを求めているからだと思う。 犯人なんかどうでもいいのだ。 むしろ最初から犯人らしい人間が犯人だった方が小説としての説得力は増すような気がする。

Amelia と Lhyme はたった3日間一緒に働いただけで,深く理解し合うようになる。 愛し合うようになる。
しかし,Lhymeの自殺への意思は固い。 もっと症状が悪化して,脳は完全に機能しているのに,全く意思表示のできない状態になることを怖れているのだ。(それは,とてもよく理解できる。)
Lhyme は自殺を助ける医師に依頼するが,Amelia が,あたしがやると言う。 ふたりはブランデーを飲みながらお喋りし,Amelia は Lhymeのグラスに指定された薬を入れる。

Lhyme がそれをストローで飲もうとした時に,ニューヨーク市警の面々が現れる。 国連の会議で爆破事件が起きたのだ。 署長からも,FBIからも,市長からも,ホワイトハウスからも,Lhyme に協力が要請される。 渋っていた Lhyme もひとつ条件を付けて要請を受ける。 それは「ひとりではやらない」つまり,Amelia と組んで仕事をすると言うことだ。

このシリーズで好きなキャラがいる。 それは Lhymeの世話一切をする Thom だ。 左手の薬指しか動かない人間が癇癪を起こした場合は手が付けられない状態になるのが当然だが,彼はそれをさらりと受け流す。 ユーモアを忘れない。 幾つか面白い場面があるが,Lhyme に用事を頼まれたときに " Yes, Bwana " と答えたのには思わず笑った。

Bwana = アフリカで現地人が雇い主に対して呼びかける言葉「旦那様」

次は SF を読むつもりだったのだが,Coffin Dacer 方面に行ってしまいそうな気がする。 (^x^;

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