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2011年8月15日 (月)

Neuromancer / William Gibson

難解と言うのとは少し違うが,読むのが難しい本だ。 あらすじを紹介してくれた幾つかのブログが無かったら,読めなかった可能性が高い。 日本語訳でさえ,理解するために何回も読み返している人がいるようだ。

ま~くのようなひ弱な英語力で本を読む場合,判らないフレーズは前後の文脈から interpolate(内挿)し,判らないセンテンスも前後の文脈から内挿することになる。
しかし,前後の文脈もはっきりしなかったら? リアルとバーチャルが交互に点滅するように書かれていたら? 更に意味不明な名詞や固有名詞が続々と現れたら? 読むのは難しい作業になる。

近未来小説という言い方をしている人もいるが,他人の神経中枢から直接情報を体感することができたり,サイバースペースに自分を接続できたりするのは,2001年に宇宙の旅ができなかったように,かなり遠い未来のことだと思う。

Case は才能のある cyber cowboy だったが,客の情報を盗むというつまらないことをして,インターフェースの神経をマイコトキシン(黴毒の総称)で切られてしまい。 死んだテレビのような空を持つ千葉市で,チンピラをやっている。

【 ギブスンは日本マニアで,日本を中心に展開する作品が多い。 千葉市で外人特区のようになっている場所は 仁清 であり,そこにあるバーは 茶壺 である。 コンピューターは 小野-仙台(たぶん)だし,ヤクザの傭兵のクローンは ヒデオ だ。】

そこに,謎の男 Armitage が,Molly という女殺し屋とやって来て,仕事をするなら,インターフェースの神経を治してやると言う。 つまり,再びサイバースペースに接続できるようになるのだ。

Case と,死んで ROM になっている師匠の Dixie は,軌道上に住む財閥のシステムを中国製のウィルスを使って攻撃し,障壁(ICE)を破壊して行く。

Armitage は実は Wintermute という AI が作り上げた疑似人格だった。Wintermuteは切り離され,もうひとつの AIである Neuromancer と同化したいと望み,それに成功して Matrix (全てを含むものという意味か?)となる。

Matrix は ケンタウリ星系(アルファ・ケンタウリが地球から一番近い恒星,たった4.3光年,だということはみんな知ってるよね?)にも,同規模のAI があることを知っている。

全力で走って飛び込まないと読めない小説だと思う。

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