« 戸隠蕎麦 again | トップページ | wild 二十日大根 »

2011年5月 2日 (月)

Freedom / Daniel Suarez

Daemonの続編。 Freedom = Daemon下巻 であって,Daemon だけでは完結しない。 なので電子本で買う時は,Daemon を買う時に必ずFreedom も買うこと。 eBook の権利があっちへ行ったりこっちへ来たりするのは日常茶飯事。 買える時に買っておこう!

テクノ・スリラーあるいは近未来SF。 作者はコンピューターとネットワークの専門家らしいので,とてもリアルな作品になっている。

IQ220のソフトウェア・アーキテクト Sobol が脳腫瘍で死ぬところから始まる。 世界的なオンラインゲームのAI エンジンにはバックドアが仕掛けられていた。

Daemon は悪魔にもかけてあると思うが,ここでは unixのバックグラウンドで待っていて,何かのトリガーで起動するソフトウェアのこと。

でも,正確には Deamon なんかじゃなく,Next Generation AI worm とでも呼ぶべきソフトウェア。

Sobol は人類の未来の変革のために,すべての重要な企業のデータセンターをクラックするとともに,darknet というバーチャルなコミュニティーを作り上げる。

2冊とも非常に面白かった。 コンピューターとネットワークに不慣れな人は,最初は読みにくいかもしれないが,それは ま〜くが法廷モノを初めて読んだときと同程度の苦労だと思う。 ストーリーは明快だから大丈夫。 2冊本だと思わずに読み始めたので,よく考えたらこんな長い英語の小説を読んだのは初めてだ。 今回も全編音読した。

こんな充実した小説をどんどん書いて欲しいと思う。
唯一の難点は,重要登場人物が何人かいるのだが,最初主人公かと思ったSebek なんか一度死んじゃったかと思わせるし,色々な視点で語られるので,intense さが少し薄くなること。 作者も次回作では,もう少し整理して語ってくれると期待する。

Sobol / Deamonの設計者 IQ220
Pete Sebek / 古いタイプの刑事
Roy Merritt / FBIのヒーロー
John Ross / 謎のネットワーク専門家
Natalie Philips / NSAに属する数学の天才女性 暗号解読家 ハッカー
The Major / NSAより機密度の高い機関に属する非常に邪悪な男
Loki / darknet 最高位の sorcerer

とにかく面白い小説だった。 darknet の構成員のかけている,現実世界と仮想世界を重ねて見られるメガネはすごく欲しいと思った。

|

« 戸隠蕎麦 again | トップページ | wild 二十日大根 »

」カテゴリの記事

英語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/501616/51561068

この記事へのトラックバック一覧です: Freedom / Daniel Suarez:

« 戸隠蕎麦 again | トップページ | wild 二十日大根 »